【事業者紹介】クレストジャパン(滝川市)

事業者
事業者

北海道空知エリアの中心都市、滝川市。
昭和の連続テレビ小説で一躍全国的に有名となったこの地で
北海道素材のおいしさを精力的に発信し続ける会社
「株式会社クレストジャパン」の小林さんにお話を伺いました。

食肉加工業からのスタート

美味しそうなアイテムが並ぶクレストジャパンの商品ラインナップ。
中でもチーズを使ったスイーツは北海道らしさが前面に出ていてワクワクする品揃え。
また、パーティーオードブルにぴったりなローストビーフやチーズロールなど多種多様な商品を取り扱っているクレストジャパン。
しかし、意外なことにその始まりは業務用に焼き鳥を加工して地元の居酒屋等に卸す食肉加工業からのスタートだったそうです。

クレストジャパンの初代社長は旅行が趣味だったとのこと。
世界中の街を巡り、土地土地の食べ物を食べ歩いて思い至ったのは
「北海道の食は、世界に誇れるクオリティだ」という事。

隣町の赤平で養鶏場を営む実家の鶏を加工、地元飲食店に食材を供給する会社、それがクレストジャパンの始まりでした。
立ち上げ後もじわじわとその生産領域を拡大、北海道素材のおいしさを生かす方法として一からチーズの加工を勉強し、チーズ製造工場を増設。
更に、そのチーズと得意の食肉を組み合わせた商品だけではなく、チーズを使ったスイーツも次々と開発、スイーツ製造工場も増設するに至りました。

そんなクレストジャパンの立ち上げから今年で30 年。
今も創業時の業務用畜産加工業から北海道素材スイーツまで、幅広く商品を世に送り出しています。

使う素材ににこだわりをもって

スイーツづくりの基本となる素材、牛乳・卵・小麦・砂糖。
クレストジャパンで使用しているこれらの素材は可能な限り北海道産、これは創業時からずっと守り続けるコンセプト。
今日まで自信をもって北海道の食を道外のお客様にPR できるように、厳選した素材をベースにチーズ・スイーツ商品を生み出しています。

スイーツ部門のメインとなる食材についても端境期等を除き、極力日本産のものを使用。
畜肉加工品部門は海外の材料を使う事もありますが、そこでも妥協せず、専門管理部署にて厳しい品質チェックの上「クレストジャパン」の看板を背負って売り出せるよう、厳選した素材を使用しています。

コロナショックで複合的に打撃を受ける

一般小売用食品の製造販売に業務用食品加工の製造販売。
2本の柱で力強く経営を進めてきたクレストジャパンは、コロナショックによって2重の打撃を受けてしまいます。

業務用食品の卸先は地元の飲食店だけでなく、ホテル・旅館などの観光産業にも及びます。
観光産業に支えられる北海道、コロナの影響でその市場は一気に縮小し、注文も伸び悩む状況。
特にインバウンドやお土産需要も高かった中での出入国禁止措置は大打撃となってしまいました。

また、自社のブランドを掲げて全国の百貨店・北海道物産展を一年中巡っていた催事キャラバンもコロナショックによる各地の物産展中止で全く動けない状態に。

その技術力や厳選素材を頼りに、全国からOEM(委託製造)の依頼を受けることも多いクレストジャパン。
日本全体でこの状況、その販路も併せて需要の激減で商品供給量が減っていく事に。

残念なことに、看板商品のチーズは常温加工品ほどの日持ちはしません。
そして、原料の調達も長期的な計画を立てて確保するため、急に調達をやめるという事も出来ません。
結果、商品も、原材料も日持ちせず、泣く泣く大量の廃棄を出したこともあったそうです。

もちろん巣ごもり需要で生協やスーパーでの販売、ネット販売など、通常より売り上げが伸びた部分もありますが、全体で落ちてしまった売り上げを挽回するにはまだまだ足りません。

「今までの売り方だけではなく、新しい販路を見つける」
そう決断し、様々な取り組みをしていく中で私たちのSmileMarche を活用して下さっています。

地元のヤマト運輸センターさんからご紹介を頂き、弊社が運営する札幌の実店舗までわざわざ足を運んでくださったそうです。
そこで、弊社での販売を決めてくださいました。

今後様々な取り組みを一緒に展開していけたらと考えています。
ぜひ、皆様にはこだわりの詰まったクレストジャパンの商品を楽しんで頂けたらと思いま
す。

クレストジャパンのこだわりスイーツ詰め合わせセット販売中です!

少量多品種、中小企業の強みを最大限に

クレストジャパンのこだわりをもう少し紹介させてください。

まずは、幅広く商品製造をするクレストジャパンならではの「一貫生産」体制。

クレストジャパンの看板商品「オリジナルチーズ」。
原料のチーズを仕入れてスイーツを作る会社・工場は他にもたくさんありますが
ミルクローリーで生乳を運び入れ、チーズ作りからスタート、それを使った商品を製造するまで…看板商品のチーズケーキを焼くまで一貫して製造することができるのはクレストジャパンの強みです。

次に、その取り扱い商品の豊富さ。

取り扱い商品数は常時150 アイテム以上との事。
一か月に発売される新商品は少なくとも2~3品。

商品開発部の皆様は毎日違う商品を作っているそうです。
また、その開発も苦労の連続です。
原料供給の目処がつくか、最低限販売に耐えられるだけの期間品質が保持できるか…
ただただ美味しいだけでは商品として発売には至らないのです

併せて商品の見直しも怠りません。良いものは残し、改善が必要と見込めばすぐに入れ替えに着手。

これができるのは社員の皆様の努力と、会社の規模に秘密があります。

生乳の管理はスピードと温度管理が命。
徹底的に衛生管理された工場でチーズの製造から加工、商品の梱包までを行っています。
細やかな手作業がクレストジャパンの豊富なラインナップを支えます。

時代やお客様のニーズにすぐ答えられるのは普段から製造工程に手作業が多いからこそ。
大規模に機械化してしまうとすぐに製造ラインを変えるというのは難しい。
手間はかかりますが、製造から梱包まで、お客様のニーズ対応の為、手作業での工程が特に多いのだそうです。
少量多品種が作れる、また商品の入れ替えやアレンジにすぐ対応できることが、中小企業ならでは、クレストジャパンの強みとのこと。

クレストジャパンは「北の美味しさ探究工房」

この社是を実直に、コツコツと。これからもクレストジャパンは進化を続けていきます。

北海道の雪を思わせる純白のフロマージュブリュレ

最後に毎回恒例の質問をぶつけてみました。
「担当さんが一番オススメしたい自社商品は何ですか?」

小林さんの答えは「白いフロマージュブリュレ」

最初はBtoB での提案をするため開発に着手した商品ですが、
大量生産が難しい、採算が取れないという事から採用に至らなかった商品だといいます。

しかし、その味は自信をもって出せるもの。
何度も社内で製造工程のテストや改善を繰り返し
自社オリジナルブランド「フロマージュの杜」の一押し商品として販売するに至った商品。
小林さんはその開発段階から関わってきたといいます。

北海道産の生クリームと自家製のクリームチーズを使った生地にキャラメリゼを施した表面に
ホワイトチョコのコポー(薄削り)と、粉糖をあしらい白いコーティングを施したプレミアムケーキ。
濃厚なミルクプリンのような味わいとキャラメリゼの香ばしさ、ホワイトチョコのほのかな香りが調和した商品との事。
半解凍で召し上がると、アイスケーキのような食感が楽しめます。

北海道のパウダースノーのような白さにこだわり、加熱すると白色がより強く出る卵を厳選して使用しているそうです。
もちろんその味も一切の妥協なし。

スマイルマルシェではその「白いフロマージュブリュレ」の他、クレストジャパンの一押し商品を集めた「北海道の素材をたっぷりつかったスイーツいろいろセット」を販売中です。
この機会にぜひクレストジャパンの「北海道素材・美味しさへのこだわり」を堪能してください。

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